インターンシップを通じて感じた
コスモの「高め合う」風土

小さな頃から活発な方で、「やりたい!」と思ったことには何でも挑戦するような「レッツトライ!」な子どもでした。未知の世界が好きで、目には見えない生き物に興味を持って、理工学部の生命科学科で微生物の研究をしました。研究の中で、炭化水素を分解する微生物の研究を担当したことが、エネルギー系の仕事に興味を持った最初のきっかけです。

大学院に進むのか、就職をするのか、正直悩みながら企業のインターンに参加していました。自分は飽き性だという自覚があったので、仕事にするなら使命感のあるものの方がやりがいと責任感を持って続けられると思い、インフラ業界やIT業界、環境省などのインターンシップに参加して企業研究をしていました。

コスモのインターンシップでは、コスモという企業について先輩社員に教えてもらいながら、最終日にコスモの改善点を先輩社員に発表する機会がありました。それまでも社員の前で発表するというインターンシップは経験してきましたが、コスモの場合は雰囲気が独特で、発表を通じて「審査されている」というよりも、「意見を傾聴し、尊重してくれている」という印象を持ちました。私の意見に対して熱心に質問をしてくれ、「発表する」というよりも「意見交換」を通じて真剣に改善するためのヒントを探そうとしてくれていました。「試される」のではなくお互いに「高め合える」、そんな風土に魅力を感じコスモへの入社を決めました。

若手から経験できる
数億円規模のプロジェクト

入社後、堺製油所の製造二課に配属となり、FCC装置(流動接触分解装置)を担当することになりました。FCC装置は付加価値の低い重質油から、触媒を使って高価値なガソリンや灯油を製造する装置であり、私の仕事は省エネや収益改善を図るという役割です。化学工学という分野が基になる仕事なので、大学で学んでこなかった自分に務まるのかという不安がありましたが、会社が提供するe-ラーニングや勉強会などを通じて、また先輩から実地で学ぶことによって段々と習得していくことができました。職場にいる人も、学生時代は化学工学が専門ではなかった人も多く、基本的な物理や化学を学んできた人であれば学びながら習得していけると思います。

入社前に感じていた「高め合える風土」は、入社後も一切ギャップがありませんでした。配属してすぐのタイミングで「フレッシュな目で見て、改善していってほしい」という期待を直接伝えてもらえたので、疑問に思ったことは何でも発信するように心がけました。堺製油所では「年間5件以上の提案活動」が一人一人の業務の中に組み込まれていて、「改善する」ことが、職場全体として当たり前になっているので、「その提案いいね!」「その案件、どこで迷ってる?」というコミュニケーションが飛び交っています。私も1年目からこの活動で1,000万円を超える収益改善を行う事ができ、目に見える形で貢献する事が自信に繋がりました。変化に対し柔軟な一方で、「安全」に対する意識は非常に高く、「安全面から考えると、この部分はどう?」といったアドバイスをたくさん頂くことができました。何よりもまず安全を、という観点は入社してから徹底的に養うことができたと思います。
3年目には、FCC装置で使用する触媒の交換をリーダーとして担当しました。触媒の開発を行っている中央研究所のメンバーや、触媒メーカーの方々と進める中で、堺製油所の代表として仕事をするので大きな責任感を感じましたが、結果的に数億の収益改善に繋げることができ、達成感を感じました。まだまだ知識不足なところも多かったのですが、製造二課だけでなく、他部署の先輩やマネージャーも相談に乗ってくれるので、「関わる全ての人が自分の先生」という感覚でした。悩んだ際に誰かに相談する、ということを繰り返しながら何とかやりきることができました。

安心して挑戦できる
コスモというフィールド

5年目から堺製油所の技術課に異動し、製油所全体の省エネ活動を取りまとめる業務に就きました。2021年頃はちょうどカーボンニュートラルが叫ばれはじめたタイミングで、製油所全体としてどのような取り組みをしていくのか、という議論を頻繁に行いました。製油所の所長や副所長も出席する会議にて若手の私が幹事として旗振りをするわけですが、年齢や年次は関係なくフラットに意見交換をしながら議論が進んでいきました。4年目までは自分が担当する装置を相手にした仕事でしたが、技術課での仕事は製油所全体を巻き込んだプロジェクトになるので、より「人」とのコミュニケーションが重要な仕事でした。一般的には気苦労の多い仕事のように思われがちですが、堺製油所では全くそんなことはありませんでした。

入社当時、堺製油所の製造二課50人のうち、女性は私一人だったので不安がありましたが誰もがきさくに話してくれました。堺製油所は「いい仕事がしたい」「もっと改善したい」という志を持った同志として上司ともやりとりができる職場です。それが私にとって非常に仕事がしやすい環境でした。部署横断のプロジェクトでも同様に、「よりよくしたい」という思いが共通しているため、衝突ではなく刺激しあって議論を重ねながらプロジェクトを進めることができました。4年目までに経験した仕事よりも、多くの人とともに改善活動を行っていくので、効率化・収益化に対するインパクトも大きく仕事の面白さを感じることができました。

製油所の製造課から技術課へと異動する中で、仕事の対象範囲が広がることに私自身面白さを感じることができました。将来的には更に範囲を拡げて、コスモ石油全体としてのカーボンニュートラルに向けた取り組みや、未来について考える仕事にも挑戦してみたいと思っています。コスモに入社して、一番自分の変化を感じることは「諦めなくなったこと」だと思います。自分のことを「飽き性」と思っていた私ですが、コスモで仕事をしてさまざまな人と一緒に仕事をする中で、「やりきる責任感」や「やりきれる自信」を育んでもらったと思います。安心して挑戦できるコスモというフィールドで、会社や社会の未来に向けて挑戦を続けていきたいと思います。

※本記事中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所などは公開当時のものです。