最前線に立つそれぞれの現場
上村:久しぶり!と言ってもこのメンバーはけっこう会社で会うね(笑)。今回はたまたまみんな本社勤務。
増田:私も上村さんと丸塚さんはよく会う気がする。
石田:僕も実は2020年の9月から本社に異動になりました。増田さんの結婚式の時も、当時の僕の異動は気付いてなかったよね。ちょっと忘れられがち(笑)
増田:そうだったんだ、ごめんね(笑)。とにかくみんな久しぶりに会えて嬉しい!まずはそれぞれが今どんな仕事をしているか、改めて話そう。
上村:私は供給部という部署で働いています。千葉・四日市・堺という3つの製油所それぞれの生産計画を取りまとめています。例えば、夏場はドライブが多くなってガソリンがよく売れたり、冬には灯油がよく売れたりします。そういった需要に対してすぐには準備できないので、様々な要因を考えながら、事前に生産計画を立てて管理していく仕事です。
石田:私は研究部の研究企画グループで働いています。現在、中央研究所で取り組んでいる石油精製に関する様々な研究を管理、推進することが役割です。また、2030年頃を想定してどんな研究を推進するべきか情報収集や技術調査を行い、研究のロードマップを策定することも仕事のひとつです。
増田:私は主にコスモのブランディング活動と広告宣伝を担当しています。ブランディングは、アウターブランディング、インナーブランディングそれぞれあるのですが、仕事の根本にあるのは「どうすればコスモらしさがステークホルダーに伝わるだろう?」ということを考えていくことです。ブランドって、テレビCMなどのマスコミュニケーションやロゴマークで表現することだけではなくて、社員一人ひとりの日々の行動が積み重なって構築されていくものだと考えているので、社内研修やe-learningにも力をいれています。広告宣伝活動は、社外に向けてコスモが発信したい内容について、他部署とも連携しながら目的に沿った戦略を立てて実行し、効果測定を行っています。
丸塚:私はコスモ石油ルブリカンツの企画管理部で会社の決算分析や管理会計の作成、プロジェクト案件などを担当しています。2019年に第一子を出産し、2020年8月まで育児休暇を取得していました。
自らの手で動かすという、確かなやりがい
上村:2021年の4月から入社8年目ということで、みんな異動は経験しているよね。
石田:そうだね。この中だと自分が一番異動が多いのかな。7年間で3回。全て石油精製に関する業務ですが3年ごとに新しい仕事をしています。感覚的にはロールプレイングゲームのような感覚で、新しい街に行って、情報収集して、自分のレベルを上げて冒険をして、また新しい街に行って新たな冒険が始まる、そんな感覚です。新しい刺激を受けることができるので、異動はポジティブにとらえています。
丸塚:石田さんの意見、すごくわかります。学生さんとの座談会に出ると「やりたい仕事が明確だから、この仕事じゃないと嫌」「異動は苦になりませんか」という質問を頂いたりします。私自身、最初の配属も異動した後の仕事もやっていく中で学びや気付きがあり、やりがいが生まれてきました。自分が想定しなかった仕事に就くことで、視野が広がっていくことがたくさんあるので、私にとっても異動や仕事が変わることは、大切な経験でした。
増田:そうだね。きっと学生さんの中には「自分の希望と違う仕事をやらされる」というイメージがあると思うのですが、実際は結構違っていて。コスモには「本人の意思に基づくキャリア形成を尊重する」という風土が根付いていると思います。「こんなことをしたい」「こんなやり方でやってみたい」という意思を持って仕事をしていると、挑戦を後押ししてくれる会社です。今なぜそれが必要か、どんなメリットがあるのか、ということをきちんと組み立てて説明することができれば、支えてくれる先輩も上司もいます。
上村:増田さんは、第6次連結中期経営計画の「Oil&New」っていうスローガンの開発も進めてたよね。
増田:そうだね。第6次中計を社内外にどう伝えていくかというコミュニケーション戦略を考えて実行する仕事でした。やったことがない仕事だったけれど、先輩に聞いたり上司に何度も相談したりしながら、なんとか進めたプロジェクトだったね。
石田:「Oil&New」は今では当たり前のように使われる言葉だから、スローガンをもとに分かりやすく伝えていくというコミュニケーション戦略は、すごく成功したんだね。すごい。
増田:私一人の仕事ではなくて、たくさんの人と力を合わせて進めた仕事だけど、やっぱり意思を尊重してくれて、挑戦させてくれた、というのは自分のやりがいに繋がったと思う。上村さんは、どんなことがコスモの仕事のやりがいだと感じる?
上村:大学や大学院でも研究をしていたけれど、やっぱり社会人になってからの研究の方が、明確に成果を求められるという違いがあると思う。学生時代の研究って、やっぱり教授が長年続けている研究の一部を手伝っているという感覚でしたけれど、社会人になると「自分の研究」だし、それが短期もしくは中長期的な利益にちゃんと繋がるのか、という成果が求められます。責任も大きいですが、しっかり成果を出せた時は、「社会や会社へ貢献できた」という手応えが大きいですね。
石田:私はコスモが「大きすぎない会社」ということが、自分のやりがいに繋がっていると思います。2点あって、1つ目は「人との繋がり」。やっぱり数万人の社員がいる大きな会社だと、最後まで出会わない人っていると思うんです。コスモは、グループ全体でも社員が7000人もいない会社なので、やっぱりどこかで繋がりがある。初めて会う人でも、前に仕事をしたあの人と同じプロジェクトだった人とか、何らかの繋がりがあって関係がつくりやすいです。やっぱり繋がりを感じられる仲間といつも仕事ができるというのは、私自身にとっては大事なことです。2つ目は「裁量権」ですね。増田さんや上村さんのやりがいの話にも重なるところですが、やっぱり「少数精鋭」でプロジェクトが進むので裁量権は大きいと思います。自分で考えて、自分で決めて、自分で実行する。やらされるんじゃなくて、自分でやる。そういう仕事が好きな人が、やっぱり同期にも会社にも多いと思いますね。
上村:そうだね。今のこの年次で、かなり大きな裁量を任されていることは感じます。製油所の生産計画をつくる仕事なので、自分の判断で数千万円・数億円規模の計画が動く。間違った判断をしないように、しっかりと学んで成長しようという前向きなモチベーションに繋がっています。業界の中では「少数精鋭」という規模で、「裁量権が大きい」というのはやっぱり明確な「コスモらしさ」だと感じます。
任されること、支えられることに、応える
丸塚:私は育児休暇から戻ってきたのですが、「任せてくれる」「支えてくれる」というコスモの風土を、制度からも文化からも感じます。もともと私は入社をする前から、「結婚をして子どもを産みたい」という思いと「子どもを産んでからも仕事を続けて自分自身を成長させたい」という思いを持っていました。今、短時間勤務という形態で仕事をしていますが、挑戦意欲は快く汲んで頂いていますし、通常勤務と同じように役割を任せてくれています。「任せてくれる」「期待してくれる」というのは嬉しいですね。また、テレワークを積極的に推進していてそれが一人ひとりの働き方にも浸透しているので、仕事と育児の両立という点においては、とても両立しやすい環境になっています。テレワークをしながら、お昼休みの時間に子どものご飯をつくったり、通勤時間が削減された分自己啓発に時間を使ったりとかなり効率よく時間を使える状況だと思います。
丸塚:出産の前後にしっかり休めたことも、自分にとってとても貴重な経験でした。一度、立ち止まって、ゆっくりと今後のキャリアについて改めて考えることができました。今後は管理系の仕事の専門性を高めていきたいという気持ちが高まり、現在通信教育を受けているのですが、金銭的な補助は全額会社が出してくれています。会社が「任せてくれる」「支えてくれる」から、私は「応えたい」という気持ちです。
増田:「コスモらしさ」という点で言うと、やっぱり「温かい人」「親しみやすい人」が多い会社だと感じます。広報やメディアの仕事もしていたので、社外の人と会うことが多いですが、「コスモさんにはコスモっぽい人が多い」とよく言われますね(笑)。同期を見ても、一人ひとりはこんな感じで個性的なのですが、やっぱりどこか「コスモっぽい」。もっともっと多様であっていいのではとも思いますけれど、「理不尽さがない」というコスモっぽさは、私は好きですね。
丸塚:そうですね。「理不尽さがない」というのはとても共感します。厳しいマネジメントや大変なことも当然あるけれど、やっぱり土台に「成長してほしい」という上司の愛を感じます。
学び続ける、挑戦を楽しむ
上村:丸塚さんから、今後のキャリアの話があったので私も。2021年4月の異動で、堺製油所の生産管理課に行きます。生産管理の仕事という意味では大きく変わらないのですが、会社全体の視点で見ていたところから、製油所という最前線の視点に変わります。本社での管理部署を経験してから現場に行けるということは非常に貴重な経験だと捉えています。やっぱり人がたくさん集まる組織において、「本社から現場」「現場から本社」の間で伝わりにくいことが多く存在します。今から現場に行くという意味では、本社の意図が現場にきちんと伝えられるような役割を果たしたいと思いますし、いつか本社に戻ることがあれば製油所でしか感じられない現場感や知見を、本社にフィードバックできるようになりたいと思います。
石田:いいこと言うよね。
上村:会社ラブなんで(笑)。
石田:自分は、ちょっと自分本位な考え方になるかもしれませんが、これからやっぱり管理職という立場へと成長していかないといけないと思っていて、その中でもゼネラリストな管理職になりたいという思いがあります。専門領域を極めていくスペシャリストにも魅力は感じますが、広く様々なことを俯瞰して考えられる人材に成長したいです。今の仕事では、エネルギー業界全体の動向や国の方針とか大きな流れを捉えることが求められていて、そのようなところに面白さを感じています。技術系基幹職という自分の出発点を大切にしながら、それが社会に活かされるように、視点を広く高く持てるような人になりたいです。
増田:私はもともと販売の営業という現場にいて、今はコーポレートコミュニケーション部で、経営方針や、社会の流れに常にアンテナを張って、俯瞰で会社を見ながら仕事をしてきました。どちらも本当に面白くて、私自身はバランスのとれた社員に育っていきたいと思います。私は前提として「コスモが好き」という思いで入社をしているので、自分が貢献できるところで貢献できたらいいと思っていますし、会社からもっと別の視野を持ちなさい、というメッセージがあれば、その挑戦を楽しみたいと思います。
丸塚:挑戦するって大切ですよね。私も、管理系の専門性を高めていきたいと思っていますが、きっかけの一つは今の上司である部長の存在です。ご自身で経営の勉強をされていてその姿から学び続けることの大切さを教えて頂いています。
上村:素敵だね。久々にこんな感じで話したけど、同期のみんなも頑張ってるし自分も気持ち新たに、堺製油所行ってきます!
増田:寂しくなるけど、頑張って!それぞれ持ち場で頑張ってまたみんなで話そうね!