今回集まったのは、コスモ石油マーケティング(株)関東支店販売5グループの須藤(グループ長)、中山(入社2年目)北野(入社1年目)。3人が所属しているグループは、グループ会社のサービスステーションの運営サポートを中心に行っている。サービスステーションの売上目標達成を目指し、販売促進などのブランドサポートを行うことがメインの業務だ。
加えて、電気、アプリ、カーリースなど、石油以外の様々な商材も扱いそれらの成長を目指す。試行錯誤を求められるグループで若手社員がどのように成長してきたのか、その軌跡に迫る。

全てが初めての経験。できない事に
一緒に向き合ってくれる上司の存在。

北野:今年の7月に配属されてからここまで、本当に怒涛の半年でした。販売5グループが、サービスステーションの新規立ち上げが多いところだったからだと思います。
新規でサービスステーションを立ち上げる時は、広告の作成、景品・人員の手配などの各種準備から店頭でのスタッフマネジメントなど、やることが多いです。

須藤:大変だったと思います。この夏にはほぼ同時に6ヶ所で新設オープンがあったため、配属1週間程でサービスステーションの立ち上げの補助をしてもらいました。もちろん初めから1人で店頭に入って全てをこなすのは難しいので、慣れるまでは他の先輩や運営会社の社員の方々と一緒に。時には私がサポートに入りましたが。

北野:未熟な部分ばかりだったので苦労しました。ただ、須藤さんからたくさんフィードバックやアドバイスをいただきとても勉強になりました。仕事が上手く行かず悩んでいた時に、「北野さんのやり方は間違ってはいないから、壁にぶつかった時は一緒に考えていこう」と言ってくださって救われました。

中山:私も須藤さんに励ましていただいたことを覚えています。事業化を視野に実証実験を開始したカーシェア事業を、サービスステーションで展開していくミッションを任せていただいていますが、前例のない新しい取り組みなので、社内外問わず多くの関係者を巻き込む必要がありました。
須藤さんとの面談で、仕事のネックになっている部分をどうクリアにしていけば良いか、アドバイスしていただきました。面談の中で「もっと上司を使いなさい」と言っていただき、行き詰まった時は相談する大切さも教えていただきました。ありがたかったですね。

大切なのは、より自分自身を知る事。
自己理解を「深化」させるマネジメントとは。

須藤:私が意識しているのは、メンバー自身がどれだけ自己理解を「深化」させる事ができるか。自分の持つ価値観を知りどんな思考をする人間なのかを理解したり、他の人よりも優れている部分を見つけたり、逆に弱みはどこで、それを強みでどうやってカバーしていくのかを考えたり。そんなきっかけになるアドバイスが出来ればと思っています。

中山:須藤さんと働いて、ただ仕事をこなすだけなく自分自身の強みを理解し仕事に活かすことの大切さを学びました。私は責任感が強くどうすればその強みを活かしながら働けるのか、自分をどう追い込めばさらに良い仕事ができるのか、意識しながら働いています。

須藤:知識やスキルは、必要な時には身につけざるを得ないので、上司が一番にフォーカスする必要はないかなと思っています。それよりも、自分自身をもっとよく知ること。そのために上司である自分に何ができるかを考え、関わるようにしています。

北野:入社してすぐの頃は、店頭のマネジメントがすごく苦手で…。
現場のスタッフさんに「〇〇してください」「〇〇お願いします」「頑張りましょう」みたいな、指示を出したり励ましたりっていうのが本当にできなかったんです。そこで、須藤さんに相談したところ、「リーダーシップはフォロワーを作ることであって、決して強く指示することだけではないんだよ」と教えていただきました。すごく心が楽になりましたね。指示を出すだけがマネジメントの形ではないと知りました。

須藤:北野さん自身は気がついていなかったのですが、彼女がいることで周りの人が明るく、前向きな気持ちになるんです。それは紛れもない1つの才能だと思いますし、北野さんの持つ強みだと私は思っています。意外と、みんな自分のことを知っているようで知らないんですよね。弱みだと思っていたことが、角度を変えてみると実は強みだったりする。だからこそ上司は、強みを知るヒントを与えてあげなくてはならないと思います。

自分と向き合う事で大きく成長できた。

北野:入社してすぐの頃、サービスステーションの新規立ち上げが重なった時のことをお話しましたが、最近その経験が活きたと実感する機会がありました。先日、自分が企画した店頭イベントを現場に入って動かす仕事をしたのですが、以前と比較して、店頭でのマネジメントがスムーズにできました。
それができたのは、これまでいただいたフィードバックやアドバイスを、自分の知識と経験に変えることができたからです。そして何より、私自身がそのイベントを心から楽しめたこと、充実感や達成感を味わえたことが1番大きな成長だと思います。

中山:私は、そうですね…。正直あまり成長実感はないです(笑)。自身の強みであり弱みでもある部分ですが、
私の場合、良い結果を残して成長を実感したとしてもどうしても足りない部分を考えてしまいます。
絶対にもっとできたことはあるはずで、次はもっとこうしようという発想が先に来てしまうので、成長実感よりも改善欲求が強くなってしまうせいもあるかもしれません。
ただ、責任感や改善意識が強いことを自分の強みだと明確に意識できるようになったのは、ある意味成長と言えるかもしれません。今後はもっとこの強みを弱みに変えず仕事に活かすことが課題です。

須藤:今の時代に求められる成長速度って、とても早いと思うんです。それこそ、私が入社した当時なんて話にならないくらいに。だからこそ、私は彼女たちに高い要望を出し続けてきましたし、できると信じて向き合ってきました。私は近くで実際の2人を見ていますが、すごい勢いでレベルアップしていると思います。

上司にもらったモノを、
次は自分が後輩へ託していく。
その積み重ねがコスモの社風を形成してきた。

北野:私はまだ入社1年目なので具体的な目標というわけではないのですが、モチベーションの高い周囲の先輩方に負けないよう会社に貢献していきたいと入社した当時よりも強く感じています。
私の所属するグループは、個性豊かな方がすごく多いんです。中山さんのように責任感が強い方もいれば、熱量が高くて周囲を引っ張るリーダータイプの人、数字が強くて分析が得意な人、周りを和ませるような人。でも皆さん本当に優しくて、私の発言しやすい環境を作っていただいたり、丁寧にフィードバックしてくださったり、成長する土台を作ってもらえたことに感謝しています。だから、次は私が新入社員の後輩に対して、そういう関わり方をしたいと思っています。

中山:私は北野さんのOJTをさせていただいているのですが、その経験を通じてマネジメントの楽しさを感じました。昨年は私がOJTを受ける側の立場で、その際に感じた事を思い出しながら向き合うようにしています。
北野さんから、「相談しやすかった」「細かく丁寧に教えてくれた」と言ってもらえた時はすごく嬉しかったです。意識していたことがちゃんと伝わっていたのだと思うと、OJTを担って良かったと思いました。9月末でOJTは終わりましたが、私も昨年9月末でOJTが終わってからもわからないことはたくさんあったので、今後もサポートしていきたいなと思います。

須藤:コスモの人は、キャリアの希望を聞くと商材名を言う人が多いんですよ。商材への思い入れが強いのだと思います。けれど私は、その思いは大事にしてもらいながらも、商材だけではなく、自分の良さを発揮できる部署や武器を活かせる役割を考えてもらいたいと常々思っています。その方が仕事をしていて楽しいと思いますし、満足感や達成感もよりあるはずなので。
まだまだ、キャリアの道は長いので、将来的に幅が広がる経験を積んで欲しいと願っています。その経験の中で、強みを発揮することで自分の「軸」を見つけ、大切にして欲しいですね。

※本記事中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所などは公開当時のものです。